フッ素重合硬質膜
FHCは、フッ素系ガスを主成分とする混合ガスを使用し、プラズマ重合で成膜します。このフッ素重合硬質膜は、従来の硬質膜と異なり、硬質膜の硬さと樹脂の離型性、低摩擦係数の優れた特性を兼ね備えております。
特性
樹脂固着状態
引き剥がし試験
ポリカーボネート LC1500
冷間金型用鋼と比較して約9倍の離型効果
FHCゼオノア1060R
引冷間金型用鋼と比較して約7倍の離型効果
- 色調:黒色
- 硬度:1000〜4000HV
- 摩擦係数:0.06
- 比抵抗(Ωcm):108〜1014
- 表面粗さ:Ra0.02μm
- 処理温度:150℃以下
フッ素重合膜 FHC の特性は変えることが可能ですが、標準条件はHv3000、摩擦係数0.08、撥水角100°の設定となります。
適用例１: 菓子袋封止用部品におけるta-C Xコーティングの有効性
菓子袋等を封止する部品と袋との離型性向上の為、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングにフッ素を重合したFHCコーティングを行いました。
様々な表面処理を行った結果、弊社FHCが離型性、耐久性の点でもっとも良好であり、メンテナンス性能の向上に貢献しております
